こんにちは、Hikoです。
自分を変えたい、自分を変えよう、自分を変えなきゃ。
今、何かに行き詰まっていたり、人生の節目を迎えていると感じている時には、『自分を変える』ということを意識していることもあると思います。
自分を変える、というのは言葉で見ると新しい価値観を取り入れたり、新しいことに挑戦したり、今までの自分を捨てていくことのように感じます。
確かにそういった側面・行動も重要かもしれませんが、もしかするともっと大切なヒントがあるかもしれません。
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目次
自分を変える、というのは変えようとすることではない
自分を変える、ということは向上する・うまくなる・できるようになる・一人でなんでもできるようになる・頼らなくなる、ということに意識が向きがちかもしれません。
もちろん何かができるようになったり、うまくなったり、上達することは素晴らしいことでしょう。
しかしながら、もし「それだけが」素晴らしいことだとすればどうでなるでしょうか。
常に向上、常になんでもできる、常にうまく、常に成功。
そんなこと、できるでしょうか。
もし仮にできるとしても、そんな人になりたいでしょうか。
失敗できない、うまくないと、笑わせないと、素晴らしくないと。
そんな風に気を張り続ける人生はとても苦しいかもしれません。
変える、よりも、戻る、を意識してみよう
自分を変えるように考えたとき、意識するのは『戻る』ということです。
できないことも、間違うことも、下手くそなところも、泣き虫なところも、ビビリなところも、怒りっぽいところも、一人が好きなところも、インドアなところも、アクティブなところも、熱いところも、冷たいところも、高慢なところも、わがままなところも。
今まで、「こんなんじゃダメだ!」と思って切り捨ててきた所を受け入れていくのです。
そんなところがあってもいいか。
そんなところがあるからこそ自分なのか。
「こんな自分じゃダメだ!」と思って変えようとすると、何が起こるでしょうか。
『自己否定』です。
自己否定してしまうのは良いのですが、自己否定からスタートして何かを始めようとすると頑張っても、頑張っても、いつまでたっても自分の全てを受け入れられず、嫌いで、否定する心が残り続けていきます。
自己否定からスタートしても、たどり着くところは自己否定になってしまうのです。
あるいは、終わりのないレースになってしまうでしょう。
いつも頑張って、いつもダメなところを隠して、いつも気を張る。
それが好きであればよいのですが、もし自分が目指す『変わる』というところがそうでないのであれば、『自分を受け入れる』という方向を考えるのが良いでしょう。
変わらなくても良い、ということを知る
物事に正解は無いのでしょう。
しかし、もし今「変わらなきゃ」「変わらなきゃ」「変われない」「変われない」と言って苦しすぎるのであれば、『変わらなくても良いんだ』ということを知るときかもしれません。
変わらなきゃならないから変わるのではなく、変わらなくてもいいと知った時に、大きく全てがひっくり返ったように変わっていきます。
変わらなくても、世界は優しい。
変わらなくても、全てある。
大丈夫。
それを知っていくことが『変わっていく』ということ。
何をすれば良いのか?
では具体的に、どうすれば「変わらなくてもいいんだ」ということを知れるのでしょうか。
やらなきゃ、と思っていたことをやめてみる
一つは、「やらなきゃ」「やらなきゃ」と思ってやっていたことをやめてみることです。
それは仕事を、家事を、生活を、ということよりも、もっと細かく、「気を遣いすぎること」「準備しすぎること」「頑張りすぎること」といった『過ぎる』ということです。
あれもやって、これもやって、すべてやって、という『頑張らなきゃ』という気持ち、『頑張らなきゃ受け入れてもらえない』『頑張らなきゃ認めてもらえない』という気持ちから行動していたことを少しづつ手放していきます。
最初は怖いかもしれませんが、自分のペースで少しづつ、少しづつ減らして、調整してみましょう。
変わろうとしなくてもいいよ、と声をかけていく
自分自身に「変わらなきゃ」という声をかけることはストイックさに繋がるかもしれませんが、同時に自己否定にも繋がることがあります。
頑張りたい、やりたい、こうしたい、という気持ちからの行動でなく否定的な気持ちからの『変化』はとても苦しいものです。
「無理に変わろうとしなくてもいいよ」
「そのままでもいいよ」
「生きているだけで素晴らしいよ」
「生きているだけで価値が在る存在だよ」
そんな言葉をかけてみましょう。
そもそも、「変わらなきゃ」という気持ちも「変わらなきゃ誰にも愛されない」「変わらなきゃ価値がないんだ」という思いからではないでしょうか。
でも、本当に自分がほしいのは、「変わらなくても、そのままでも、あなたがいるだけで嬉しいよ」「そこにいてくれるだけで幸せだよ」という言葉では無いでしょうか。
そんな『自分が本当に欲しかった言葉』をかけてあげましょう。
そして、その言葉は、真実なのです。
いろんな思い込みは、身近な人との関係がきっかけ
「変わらなきゃ」という気持ちは、「今の自分じゃダメだ」「このままじゃダメだ」という気持ち。
その気持ちは一体どこから始まったのでしょうか。
多くは、身近な人、親、兄弟、家族、親戚、友達、先生。
特に母親、父親でしょう。
お母さんに怒られてしまったこと。
お母さんをガッカリさせたこと。
お母さんを喜ばせられなくて。
お母さんを嬉しい気持ちにできなくて。
だから、だから、「変わらなきゃ」。
そう、思い込み始めたのです。
でも、お母さんは「ただガッカリしただけ。」「ただ暗い顔をしただけ。」なのです。
そこに、自分自身との価値は関係が無かったのです。
そのままの自分には価値がない、という思い込みをほぐしていく
全てが全て『お母さん』ではないかもしれません。
しかし多くの強迫観念、自己否定、自責の念の元には『お母さん』の存在が関わっています。
そのままの自分ではお母さんを喜ばせられない、幸せにできない、嬉しい気持ちにできない、ダメなんだ。
どこかのタイミングで、そう思い込んだのです。
人それぞれ違うので、いつ・どこでかは様々です。
しかし、自分の遠い記憶に『こびりついて離れない怖い思い』は無いでしょうか。
どうしても離れない、どうしても思い出してしまう『怖くて、悲しい思い出』。
叩かれた、押された、放り出された、捨てられた、泣かせてしまった、怒らせた、きつく言われた、怖かった。
その時のお母さんの行動は、愛情であったり、どうしようもない状況であったり、様々な背景があります。
そこを責めてもあまり意味がありません。
もちろん責めて、腹がたっても良いのです。
しかしそれ以上に、「自分が悲しかった」「自分が怖かった」「自分がダメだと思い込んだ」記憶を辿って、思い込みを逆転させていきましょう。
「もういいんだよ」
「もう大丈夫だよ」
「もうそのままでもいいんだよ」
「そばにいてくれるだけで幸せだよ」
その言葉が本当に自分に響いたとき。
「あぁ、自分は、そのままでよかったんだ」
「あぁ、自分は、ここにいるだけで人を喜ばせる存在なんだ」
そう、知ることができるのです。
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まとめ
「自分を変える」ということは、成長・変化・向上という部分もあることでしょう。
ですが、それだけでなく『自分の弱さ・弱点・至らない所・どうしても変えられない所・わがままさ・ダメさ・だらしなさ』を『受け入れていく』ということも含まれているのです。
そして、ダメな所・だらしなさは人を喜ばせます。
「ダメでかわいい」「短所があって話しやすい」。
そんな人を身近に感じたことはないでしょうか。
完璧じゃないから、魅力的。
ずっこけるから、親しみやすい。
抜けているところがあるから、そばにいたくなる。
だらしないところがあるから、リラックスできる。
冷たいところがあるから、距離感を保てていい。
インドアだから、落ち着ける。
そう、自分が「ダメだ」「変わらなきゃ」「変えなきゃ」と思って切り捨てようとしているところは、とてつもない『魅力』なのです。
だから、変わろうとしなくても大丈夫なのです。
赤ん坊を想像してみましょう。
赤ん坊は、ただ、そこにいるだけ。
でも、可愛くて、わがままで、嬉しくて、強くて、弱くて、素晴らしくて、愛おしくて。
ダメそうなところも、良さそうなところも、全てそのままで存在しています。
私達全ての人が、そうなのです。
「そこにいるだけで笑顔になる」
「そこにいるだけで落ち着く」
「そこにいるだけで幸せ」
そう信じて、そう知って、ようやく、「変わらなくても、素晴らしかった」ということが分かっていくのです。
そして、どれだけ素晴らしくても、失敗することもあるし、笑われることもあるし、注意させることもある。
それでも、その事実とは関係なく、あなたは『素晴らしい』のです。
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