
やりたいことをしよう。
やりたいことを仕事にしよう。
周囲からそう言われても「自分のやりたいことって何だろう?」「やりたいことが分からない」「やりたいことが無い」と考える人もいるのではないでしょうか。
今現在やりたいことが無いという人も、もしかしたら幼いころ、小学生の頃などはやりたいことを探すまでもなく毎日ワクワクして過ごしていたかもしれません。
しかし大きくなると、「お金が無い」「時間がない」「仕事にならない」といった理由でとっさにやりたいことが思いつかなくなっている可能性があります。
今回は、「やりたいことが無い」という人に向けてやりたいことが無いのはなぜなのか、やりたいことをどうやって見つけるのか、そしてやりたいことをやることの大切さについてをご紹介していきたいと思います。
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目次
やりたいことが無いのはなぜ?

小学生の時などは毎日「あれがやりたい」「これがやりたい」「あそこへ行きたい」「あれが欲しい」という思いが浮かんできて、それを元に行動していた人も多いのではないでしょうか。
それがいつの日か「やりたいことって何だろう」「やりたいことが分からない」「自分にはやりたいことが無いんだ」という気持ちへと変化してしまうこともあります。
やりたいことに貴賎をつけていないだろうか
「やりたいことが無い」と考えている人の中には、「人から立派だと言われそうなやりたいこと」「みんなに賞賛されるようなやりたいこと」「誰かの役に立ちそうなやりたいこと」が『無い』と感じている人もいるのではないでしょうか。
小さい頃はやりたいことが溢れていたのにいつの間にかやりたいことが無くなってしまったという人は、自分のやりたいことに「誰かから認められそうなこと」「役に立ちそうなこと」「意味のありそうなこと」という付加価値を求めすぎているかもしれません。
誰からも褒められないような、ただただ自分がやりたい、役に立たないと思うし、お金にもならないようなこと。
そんな『ただただ自分がやりたい』『自分が好きなこと』をいつの間にかやりたいことから省いてしまっているかもしれないのです。
やりたいことが無いという人は初めに、自分のやりたいことに人からの評価、意見、賞賛、または得だけがしたい、仕事になりそう、役に立ちそうという側面を求めすぎていないかを考えてみましょう。
何もしない・寝ていたい、ということがしたい可能性も
やりたいことが無いと感じている人はもしかしたら、「何もしない」「グウタラする」「ダラダラする」ということがしたいという可能性も考えられます。
日頃忙しく働いていたり、毎日予定を詰め込んでいる人の中には「何もしていないなんてダメなこと」「毎日何かしていないと」という強迫観念や思い込みから無理をして活動している人もいるかもしれません。
先程も紹介したように、自分のやりたいことに貴賎をつけたり、評価を求めすぎたりして「寝ていたい」「ゆっくりしていたい」「ゴロゴロしていたい」という気持ちを「ダメなこと」と考えて無理に動いてはいないでしょうか。
ゆっくり休んだりゴロゴロすることは悪いことではありません。
活発に動くこともゆっくりすることもどちらも大切なことなのです。
「何もしていたくない」「ゆっくりしていたい」という気持ちがあるのであれば、思い切って「何もしない」ことをすることも1つの選択肢なのです。
やりたいことが無いことは悪いことではない

やりたいことが無い、グウタラしていたい、寝ていたいということは本来悪いことではありません。
私達が生まれてきた時、赤ん坊の時はただただ寝て、泣いて、ご飯をもらって、あやしてもらって生活をしていました。
それを「悪いことだ」「情けないやつだ」「人でなしだ」と批判する人はいないでしょう。
しかし成長して、『大人』になっていくといつの日か「働かない奴はあり得ない」「グウタラするなんておかしい」「普通はもっと充実すべき」という考えに取り憑かれやすくなっていきます。
それが良いこと、悪いことという意味ではなく、いつの間にか私たちは「毎日を充実させること」「働いていること」「ぐうたらしていないこと」「人の役に立ちそうなこと」が他の何よりも大切で、そうすべきだと信じ込んでしまうのです。
さらに言えば、「何もしていないこと」「やりたいことが無い」ということに『罪悪感』まで抱くようになるのです。
やりたいことが無いことに罪悪感を抱くのはなぜ?
ではなぜ私たちはやりたいことが無い、グウタラしていたい、サボっていたいということに対して『罪悪感』を抱くようになるのでしょうか。
その多くは、『親に悪いから』『親に怒られそうだから』『親に嫌われそうだから』という気持ちから生まれるのです。
他の大人、先生、友達、世間体というものもありますが、何よりも大きく自分の行動に対して罪悪感を抱く要因となっているのは『親の存在』です。
「グウタラしていないで動きなさい!」「もっと立派に活躍しなさい!」「人からバカにされないような生き方をしなさい!」「寝ていないで勉強したり仕事をしなさい!」といった教えを強く受けた記憶は無いでしょうか。
それらの言葉は大切ですし、1つの生き方ではあります。
しかし、自分が心から「動きたい」「活躍したい」「勉強したい」「仕事がしたい」と感じて動いていないと徐々に苦しくなっていくのです。
自分の気持ちに従って行動しているのではなく、『親から嫌われないため』『親に良いところを見せたいから』もしくは反対に『親に復讐したいから』『さんざん厳しくされてきた仕返しがしたい』という親へのこだわり・執着心で行動している可能性があるからです。
もう罪悪感からも、復讐心からも解放されて良い
幼いころの私たちは、大人の手を、親の手を借りずに生きていくことはできませんでした。
親から嫌われないように、親に逆らわないように、親に喜んでもらうために、そして「親の笑顔が見たいから」頑張ってきた人も多くいるでしょう。
心から「親に喜んで欲しい」と考えていて自分のやりたいことに封をしていたり、納得しているのであれば良いのです。
それがやりたいことだからです。
しかしもし「親に悪いから」「親が反対するから」「親の言うことが絶対だから」「親が許せないから」といった理由で『やりたいこと』に封をしているのであれば、もう親に対する罪悪感や仕返しの気持ちは手放していきましょう。
自分のやりたいことを優先するのははじめは怖いことかもしれません。
しかし、これまでずっと「やりたいことがあるけど、仕方なく封じ込めてきた」「無かったことにしてきた」ことによって今苦しいのであれば、今こそ自分のやりたいことに飛び込むチャンスかもしれないのです。
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やりたいことを見つけるにはどうすれば良いの?

親の目を気にしてやりたいことを抑えてきた人が多くいるかもしれません。
あるいは、お金が無いから、人脈がないから、時間がないから、環境が悪いからといった理由で諦めている人もいるかもしれません。
そのような人は一度、「何かのせい」「人のせい」「環境のせい」にして投げ出してしまわず、思い切って踏み出すことをオススメします。
大抵の場合、「時間がない」「お金がない」「環境が悪い」と言ってやりたいことを控えている人は実際に時間やお金、環境が手に入っても踏み出さないからです。
やらない理由はなんでも良い場合がほとんどなのです。
実際は「できない」「時間がない」ではなく、「怖い」「失敗するかも」「批判されるかも」という思いで踏みとどまっているのです。
もしそういった外的要因で踏み出せずにいるのであれば、ひとまず簡単なことからでも踏み出してみましょう。
踏み出せば、次が見えます。
踏み出さなければ、何も見えません。
楽しそうなことから初めてみよう
もし本当に「やりたいことが無い」「何も分からない」という場合は無理に何かをする必要はありません。
「何もしない」ということをしたいだけ、ということもあるからです。
何もしない時間はとても大切です。
自分自身に何がしたいのか、何を考えているのかを確認する時間にもなるからです。
何もしたくないというわけでは無いのであれば、優劣や貴賎をつけず、『好きなこと』『ワクワクすること』『楽しそうなこと』をやってみましょう。
旅行に行く、友達と遊ぶ、ゲーム三昧、お菓子を食べる、何も食べない、カフェに行く、絵を書いてみる、副業を始めてみる、恋人と出かける。
小さなことからでも、無理をしない程度に始めてみましょう。
どうせ無理・どうせ意味がないで片付けないで!
「やりたいことが無い」と考えている人の中には「どうせ自分には意味がない」「どうせお金もない」「時間もない」「ムダに終わる」「馬鹿にされるだけ」と決めつけて取り組んでいない人もいるかもしれません。
どうせ無理、どうせムダ、どうせ意味がないで片付けてしまわずに、ダメ元でも良いので取り組んでみましょう。
昔諦めていたことでも、今の自分にならできることがあります。
そして何の意味がないように思えても、「自分が楽しいから」という理由でやってみても良いのです。
怖くてもやりたいことがあれば、飛び込んでみよう
ただただ好きだから、ただただワクワクしたから、ただただ食べてみたかったから、ただただ行ってみたかったから。
そんな理由で行動し始めると、自分の中にどれだけ思い込みで制限を付けていたかを知ることがあります。
そして同時に、「それは無理だろう」「そんなの怖すぎる」「自分にできるのかな?」と感じるようなことも思いつくようになります。
それも、やってみましょう。
できないことも、失敗することも、批判されてしまうこともあります。
しかし大切なのは、「自分がどうしたいのか」「何がしたいのか」「どう感じているのか」ということです。
結果や成果を求めすぎなくてもよいのです。
小学生のような、幼いころの自分のような純粋な気持ち、純粋に「やってみたい!」という気持ちに従って行動してみましょう。
役に立とうとしなくても良い
そして大切なことは、「誰かの役に立たない事でもよい」ということです。
「人の役に立ちたい」「誰かのために」という気持ちで行動したくなった時はそれでも良いのですが、常に「誰かのために」「役に立つことを」と考えて行動しなくても良いのです。
それ以上に「自分がやってみたいこと」「純粋に気になること」を大切にしてみましょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
やりたいことが無いという人には大きく2つのパターンがあるでしょう。
・何もしないことをしていたい、寝ていたいけど罪悪感を感じる。
・親や周りの人に何かを言われそうで、やりたいことに封をしている。
という2種類です。
何もしていたくない人は思い切って1日、2日、あるいはもっと自分が満足するまでゴロゴロしてみましょう。
そこに必要以上に罪悪感を抱いた時は、「あぁ、罪悪感があるなぁ」「怖いなぁ」と声に出してしまってよいのです。
そして親やお金、環境や時間を理由にして『やりたいことが無いことにしている』のであれば、自分にとってワクワクすること、面白そうなこと、役に立たなくても好きなことをやってみましょう。
実際に行動に移すことはとても勇気や覚悟のいることです。
失敗したり批判されたり、傷つくこともあるからです。
しかしたとえ失敗したり傷ついたり、怒られたりしても自分自身の価値は変わりません。
いえ、むしろ「やりたいことに挑戦できた自分」をもっと好きになるかもしれません。
やりたいことが無い時は何よりも自分の心に耳を傾けて、休みたいのか、どこかへ行きたいのか、遊びたいのか、美味しいものが食べたいのか。
自分の気持を大切にしてゆっくりと行動していってみましょう(*^^*)
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