
毎日何をしていてもどこか幸せじゃない。
人から見れば恵まれているはずなのに、どこか幸せじゃない。
あるいは、もう何もやりたくない、何もかにも投げ出してしまいたいと思うほど幸せじゃないと感じている人はいるでしょうか。
みんなに合わせて、親に合わせて、社会に合わせて「こうしておこう」「言われたとおりにしておこう」「こうすることが幸せなんだ」とやってきたのに、どこか幸せじゃない気持ちに襲われるている人はいるでしょうか。
そして時に、「幸せじゃないと感じる自分はなんて傲慢なんだ」と自分を責めてしまっているかもしれません。
今回は「幸せじゃない」と感じている人へ、なぜ幸せじゃないと感じるのか、どうすれば幸せだと感じられるようになるのかについてご紹介していきましょう。
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幸せじゃないと感じる自分を必要以上に責めなくても良い

自分が幸せじゃないと感じていることについて、「足るを知っていない」「欲張りすぎだ」と自分自身で責めている人もいるかもしれません。
もちろん「足るを知ること」「欲張りすぎずにいられること」は毎日を大切に、幸せに生きることにおいて重要なことです。
いつまでたっても満たされないような状態では、常に飢えや不満、ストレスを感じ続けることになるからです。
しかし同時に、外面的に満たされているはずなのに「どこか幸せじゃない」と感じている時は『自分の内面』に目を向けてみると良いかもしれません。
その始めの一歩として、「幸せじゃないと感じる自分を必要以上に責めなくなっていくこと」を考えてみるのが大切でしょう。
まずは徹底的に、自分を責めてみる
とは言え、表面的に「幸せじゃないと感じる自分を責めないようにしよう」と思っても空振りすることがあります。
そのため、反対に「自分を責めてみる」こともオススメします。
「なんて自分は傲慢なんだろう」「自分は最低だ」と自分をきちんと責めてあげることにより、中途半端に溜まった嫌な感情がきちんと流れ出ていくのです。
責めた後に、どうしたいかを考えていく
自分をきちんと責めて、泣いて、嫌な感情をきっちりと吐き出した後に改めて、『自分がどうしたいのか』『自分にとって幸せなこととは何なのか』を考えていくことが次に大切なことです。
幸せじゃないと感じることを責めてしまうのは、自分の内面の核心に触れず、自分にとっての幸せときちんと向き合っていないからなのです。
幸せじゃないと感じた時はしっかりと感情を吐き出し、受け止め、その上で次に進んでいくことがとても重要なのです。
どうして幸せじゃないと感じるの?

幸せじゃないと感じている人がなぜ幸せじゃないと感じるのかについて、いくつか要因を挙げてみましょう。
やりたくないことを続けている
まず一つ考えられるのが、「本当はやりたくない!」「本当はやめたい!」と思っていることを続けているかもしれないということです。
それは何も「仕事」「家族」「人間関係」「遊び」といった大枠の物事に限らず、日常の小さな習慣や癖、会話、交流の仕方、生活スタイル、お金の使い方、考え方といった細部に渡ることも含まれます。
自分ではっきりと「本当はやりたくないことをやっているなぁ」と分かることもあれば、「これは仕方がない」「常識的に考えてやめられる訳がない」と無意識のうちに続けていることもあります。
あるいは人に合わせてやりたくないことをやってしまっていたり、周りから良いと言われたから無理に自分もやっていることがあるかもしれません。
いずれにせよ、自分の心の奥底では「やりたくない!」「やめてしまいたい!」と感じていることを続けていると、どうしても『幸せじゃない』と感じやすくなってしまうものです。
やりたいことをやれていない
やりたくないことを続けてしまっていることと同時に、「自分が本当にやりたいことに踏み出せていない」ということも幸せじゃないと感じてしまう要因の一つでしょう。
当然と言えば当然なのですが、「本当はこれがやりたいのになぁ」「本当はこうしたいのになぁ」と思っていることを実際に行動に移せないのはとても苦しいものです。
さまざまな理由や要因があってやりたいことがやれていないこともありますし、自分のやりたいことが何なのか分からずにモヤモヤしていることもあるでしょう。
自分の望みに向き合っていない
幸せじゃないと思ってモヤモヤしている人は、「自分が何をしたいのか」「自分はどうしたいのか」「何が嫌なのか」「何をやめたいのか」についてしっかりと向き合えていないことがあります。
「できる訳がない」「普通はそんなことをしない」「自分にはできないと言われた」といった理由で、最初から取り組むことを諦めてしまっていたりできないと思い込んでいると、自分のやりたいことが見えにくくなっていきます。
自分の本当の望みを封じ込めたり、無かったことにしようとすればするほど、幸せを感じ難くなってしまうことでしょう。
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「幸せじゃない」という暗闇にいる人が幸せになる4ステップ

「幸せじゃない」と深く落ち込んで、暗闇の中に居るような感覚の人が「幸せだ」と感じるようになるには、一体どのようにすればよいのでしょうか。
幸せは、ポジティブなことだけではないと覚悟する
幸せじゃないと感じている人は、もしかしたら「幸せになれば嫌なことがなくなる」「幸せは、ポジティブなことばかりだ」とどこかで思い込んでいるかもしれません。
しかし、幸せとは決してポジティブなことばかり、たとえば利益のあるようなことや賞賛されること、素晴らしいと言われることばかりでなく、時には批判されることも、人と別れることも、辛い思いをすることもあるものです。
つまり、どのような選択、どのような状況になってもポジティブなこともあり、ネガティブだと感じることがあるのです。
実は今、ここも、幸せである
思い描いているような幸せな状況・環境・場所に変わったとしてもその時々におけるポジティブなこと、ネガティブなことは当然起こります。
幸せとは、ポジティブなこともネガティブなことも全てを内包したものです。
どちらか一方だけということはあり得ないのです。
そして今、どのような状況であっても同じようにポジティブなこと・ネガティブなことは起こっているはずです。
つまり、今自分がどれだけ幸せじゃない、辛い、面白くないと感じるような状況であっても、それもまた一つの幸せの在り方ではあるのです。
ただ、それが自分には合わないというだけなのです。
ネガティブを受け取る覚悟で、やりたいことをやってみる
幸せを感じるような生き方にシフトするには、今現在の中にもポジティブな面、幸せだと感じられる面があることを認識することは大切です。
そして同時に、『自分のやりたいこと』に挑戦してみることも大切です。
自分のやりたいことをやることは誰にとっても楽しいこと、幸せなこと、面白いことでは無いでしょうか。
それは大きなことでも小さなことでも優劣や貴賎はなく、それぞれの価値観においてやりたいこと、面白そうなこと、楽しそうなこと全てが当てはまります。
そして、面白そう、楽しそう、やってみたいと思っていても踏み出せずにいるのはなぜでしょうか。
それは、やりたいことをやることについてくる『ネガティブな側面』を受け取ることがなかなか困難だからです。
失敗するかもしれないし、傷つくかもしれないし、お金がムダになるかもしれない
私達の多くは、できるだけ安全に、失敗しないように、傷つかないように、お金をムダにしないように生きていくことを教わったのではないでしょうか。
もちろん無闇矢鱈と浪費したり、無茶なことをすることはありませんが、同時に「失敗したくない」「メリットだけ欲しい」「美味しいところだけ欲しい」と考えて行動していると本当にやりたいことに踏み出せずに終わることが多いのです。
多くの場合、自分のやりたいことというのは何らかの常識の外にあったり、親や人の考えに合わなかったり、お金を使うことです。
つまり誰かに批判されたり、引き止められたり、怒られたり、お金をムダにしてしまう可能性もあるということです。
そのような精神的にも、物質的にもネガティブだと思うようなことが起こる可能性を受け入れることで、自分のやりたいことに挑戦しやすくなっていきます。
やめたいこと・やりたくないこともやめてみる
やりたいことをやっていくことと同様に、自分が本心ではやりたくない・やめたいと考えていることを少しづつでもやめていくことも一つの方法です。
やめると一口に言っても放り出したり逃げ出すだけが手ではありません。
上司や仲間に「少し休みたい」「この仕事はやりたくない」「他のことがやりたい」と相談してみたり、身近な人に「助けて欲しい」「手伝って欲しい」と助けてもらうことも一つの手なのです。
そして重要なのは、実際にやめられるかどうかよりも、自分がやめたいと思ったことに対して何らかのアクションを起こせたか、ということです。
実際にやめられればそれが幸いなのですが、たとえ成果が出なくとも、自分が思ったことを大切にできたという経験が必ず人生の楽しさを感じさせてくれます。
嬉しいことも、悲しいこともしっかりと感じ尽くす
「幸せじゃない」と深く暗闇に落ち込んでいる時は、人生の全てを否定的に、斜に構えて捉えてしまっているかもしれません。
どうせうまくいかない、どうせ嫌われる、どうせ失敗する、どうせ傷つくだけ、どうせバカにされる運命、どうせみんな離れていく、どうせ反対される。
そんな気持ちでいっぱいになって、何もかもが退屈で、暗くて、面白くなくなっているかもしれません。
そして、そんな自分をとことん感じ尽くしてあげましょう。
中途半端にかわいそうな自分を演じたり、自己憐憫に浸り続けるのではなく、とことん責めたり落ち込んでみるのです。
自分は最低だ、自分はつまらない、自分はどうしようもない、もうダメだ。
そんなネガティブな感情を吐き出し、感じ尽くすことが『人生のネガティブな側面を受け取ること』に繋がっていきます。
深く落ち込みつくした後に、どうしたいのかを問いかける
自分のことを責めたり、落ち込み尽くしたり、悲しみをしっかりと感じ尽くした後に大切なのが、『自分はどうしたいのか』『自分は何をやめたい・やりたくないのか』を問かけることです。
どうせ自分には無理だ、どうせお金が無いし、時間がないし、怒られるし、という理由で全てを放り投げてしまうのではなく、『それでも、自分はどうしたいのか』が大切なのです。
そして、どうせ失敗する、どうせうまくいかないという想像で終わってしまうのではく、「実際にやってみるとどうなるのだろうか」と行動に移していくことも必要なのです。
まとめ

「幸せじゃない」と感じることは悪いこと、というわけではありません。
「自分には今の在り方・やり方が合わない」ということに置き換えてみることが大切です。
・辛い思い、悲しい思い、苦しい思いを徹底的に感じ尽くす
・その上で、自分はどうしたいのか、何をやめたいのか・やりたくないのかを知る
・自分の気持ちを大切にして行動することに伴う『ネガティブな側面』も覚悟する
以上の3点が、今「幸せじゃない」というとてつもない暗闇を感じている人に知ってほしいことです。
今どのような暗闇にいても、必ずポジティブな面・ネガティブな面があったことに気づけます。
なぜなら、どのような環境・状況・時代にあっても幸せというものは常に存在し続けているからです。
自分に合った幸せ、自分にしっくりこない幸せを考えて、感じてみませんか。
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