「今を大切に生きよう」「悔いのないように生きよう」。
おそらくほとんどの人が聞いたことのある言葉で、頭では理解できる言葉ではないでしょうか。
かのスティーヴ・ジョブズも『自分の直感に従って生きよう』『今日が最期の日と考えて生きよう』と悔いのない人生を送ることを勧める意味を込めた言葉を残して話題にもなりました。
悔いのないように生きることは理想だと感じますしできたら良いなと考えながらも、なかなか実際には行動できない変われないと感じることもあるのではないでしょうか。
『悔いのない人生』を送るためには一体どのような考え方、取り組みが必要になってくるのでしょうか。
スポンサーリンク
目次
人生において悔いることとは何だろう?

私達が人生で悔いることとは一体どのようなことが挙げられるのでしょうか。
好きな人に気持ちを伝えることができなかったこと
特に若い人に多いかもしれませんが、「好きだな」「告白したい」と想った相手に対して気持ちを伝えることができなかったことを悔いることがあります。
もちろん告白して上手くいくかは分かりませんが、告白する勇気の無かった当時を振り返ると当たって砕けても良いから気持ちを伝えておけば良かったと感じてしまうのです。
告白して振られてしまうことの恐怖が大きすぎて「傷つくぐらいならやめておこう」という気持ちを抱いてしまったのかもしれません。
やりたいことに挑戦できなかったこと
多くの人が考えるのが『やりたいことに挑戦できなかった』ということに対する後悔です。
「ヒッチハイクしてみる」「世界一周してみる」「起業してみる」…。
人によって様々な目標ややりたいことがありますが、「失敗するかもしれない」「お金がなくなるかもしれない」「意味がないかもしれない」という気持ちが先行して挑戦できずに終わることもあります。
挑戦できないことが悪いことではありませんが、昔できない・諦めようと考えていたことを年月が経って振り返ってみると「多少無謀でもやっておけばよかった」「なんとかなったのでは」という気持ちになって後悔してしまうことがあるのです。
大切な人たちに愛を伝えられなかったこと
一番大きな後悔として残ってしまうのは家族や恋人、友人、恩師や出会った人など大切な人に対して『愛情』をきちんと伝えられなかったということではないでしょうか。
「愛している」「ありがとう」「ごめん」様々な言葉ありますが、その根底にある『愛情』を相手に伝えることができないまま終わってしまうことはとても悲しいことです。
喧嘩したまま、誤解しあったまま、許し合うことができないまま気持ちがモヤモヤしていると人生に対して大きな後悔を残してしまうかもしれません。
愛情を伝えることは恥ずかしかったり言い難い時もあるかもしれませんが、だからこそ最後の最後で後悔してしまうこととも言えるのでしょう。
周りを気にしすぎたこと
人に合わせたり人に気を使う、あるいは周りの人の目を気にしすぎて自分に制限をかけたりうまく自分を表現できなかったことも悔やむことになります。
周囲の人を気遣うのはとても大切なことなのですが、あまりにも気遣いすぎて自分の人生を生きられなくなってしまったりやりたいことをできない、やりたくないことを我慢しすぎてしまうことは後悔に繋がるかもしれません。
周りを気にしすぎて物事への挑戦を躊躇してはいないでしょうか。
本音で語り合えなかったこと
周りを気にしすぎたり感謝を伝えられなかったことも含めて、自分の気持ちを素直に伝えられなかったことも悔やむことがあります。
相手に愛情を伝えることはもちろんのことですが、人と意見が合わずにぶつかり合うようなことがあっても自分の本音を伝えておけば良かったと思うこともあるのです。
気を使いすぎたり嫌われることを気にしすぎて本音で語り合えないことは自分の人生において深い後悔となって残ることがあるかもしれません。
悔いのない人生を送るためには

では私たちが悔いのない人生を送るためには一体どのように過ごし、どのような考え方を持っておけばよいのでしょうか。
内省する時間を持とう
悔いのない人生を送るためにはどうしても「あれもこれも」と生き急いでしまいがちです。
もちろん行動することはとても大切なのですが、同時に大切なのが『内省する時間』『内観する時間』です。
内省する時間とはつまり「自分のことを見つめる時間」のこと。
自分のことを自分でしっかりと見つめていき、受け入れていくことが大切です。
普段の生活では忙しくて自分の気持ちをないがしろにしすぎてしまって「嬉しかったこと」「悲しかったこと」「素晴らしいと感じたこと」を無視して生きてしまっていることがあります。
当たり前のようで当たり前でない自分の様々な感情に触れることで自分自身を大切にできますし、自分を大切にすることは周囲の人を大切にしていくこと気持ちの余裕にも繋がっていきます。
やりたいこと・やりたくないことを知ろう
内省する時間と同時に、『自分のやりたいこと・やりたくないこと』を知ることも大切です。
自分のやりたいこととやりたくないことは『自分の中の軸』にもなる部分で、それを知ることによってより明確に自分の生きたい人生、進見たい方向などが分かるようになるのです。
やりたいこと・やりたくないことを知るためには『ノートに書き出す』という手法がおすすめです。
頭の中で考えていてもフワフワして掴みどころがなかったり見逃してしまうようなことでも書き留めておくことで『自分の軸』を知るきっかけになるでしょう。
やりたいことに挑戦し、やりたくないことを断ったり誰かに頼ったりすることは私達が私達らしく生きていくためにはどうしても必要なことなのです。
出来る限り素直な気持ちを伝える
多くの人が後悔してしまう「自分の気持ちを話しておけばよかった」ということ。
その時は勇気が持てず言い出せなかったことや、恥ずかしくて言うのをためらってしまっていたことも後になれば「言えたのではないだろうか」と感じてきます。
そのような気持ちになる前に、その時その時で言いたいこと、感じたことは出来る限り素直な気持ちで表現していくことが大切です。
「私は〜に感謝しています」「〜で悲しい」「〜は苦手だ」。
それらを表現して相手をコントロールしたり何かを変えようとするのではなく、単純に自分の気持ちを表現することで相手との誤解も減りますし「言っておけば良かった」という後悔も減ります。
人を頼ろう
やりたいことをやったりやりたくないことを断ったりするためには、『人を頼る』ということが不可欠です。
どうしても「人に迷惑をかけたくない」「自分一人でなんとかしたい」という気持ちが働いてしまうこともありますが、自分一人でできることなんてたかが知れているのです。
周囲の人や環境に頼ってこそ、自分のやりたいことに熱中できます。
迷惑をかけたり頼った後は、それに対して感謝をして恩を返していけば良いのです。
とにかく一歩踏み出してみる
やりたいことや目標は見つかったけど、どうしても踏み出せない。
そして踏み出さずに終わって後々「やってみればよかった」と感じてしまうことは誰しも経験することかもしれません。
そのような経験を減らすためにも、『とりあえず一歩でも踏み出してみる』というのはどうでしょうか。
大きな一歩ではなくとも、小さな一歩で良いのです。
一気にやりたいことを叶えようとしても途中でバテてしまったり気持ちが続かななくなってしまうことがあります。
あえて小さな一歩からでも踏み出してみることで助走をつけて徐々に行動を大きくしていくことがポイントです。
スポンサーリンク
まとめ

悔いのない人生を送ることは理想であると同時に困難なことかもしれません。
やりたいことに踏み出せなかったり自分の気持ちを相手にうまく伝えることができなかったりもするものです。
そんな時に過去のことを必要以上に悔いてしまう必要もありません。
その時その時で私たちはベストだと思える選択肢をとってきました。
その過去をお互いに許し合って、頼り合って、今やりたいことやっていき、今伝えたい事を伝える勇気を持つことが大切なのです。
スポンサーリンク