ネガティブ思考を改善したいなら、ネガティブなまま行こう。

ネガティブな自分が嫌。

 

ネガティブなことを考えてしまう自分が嫌い。

 

ネガティブなことばかり思い浮かんで辛い。

 

ネガティブな自分を出すのが嫌だから無理に笑顔を作っているけど、ますます嫌いになる。

 

そういった気持ちになったことがあるでしょうか。

おそらく多くの人が『ネガティブな気持ち』というものが苦手、あるいは怖い、あるいは拒絶したくなるという感想を抱くことでしょう。

 

そして、いつでもかつでもネガティブな感情だけだと参ってしまうことでしょう。

 

しかしながら、怖い、辛い、痛い、悲しい、寂しい、嫌だ、逃げたいといったいわゆる『ネガティ』とされる感情を克服・改善しようとすることには大きな落とし穴があります。

 

それは、『ネガティブな感情』というものは無くなるものではないからです。

ネガティブな感情は”在る”ものなのです。

 

それを無理に引き剥がそうとすることはかえって大きな負担になるのです。

 

そこで今回は、『ネガティブ思考の改善』というテーマについて、『改善≠無くなる』ということを掘り下げながらご紹介していきたいと思います。

 

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ネガティブな気持ちは無くならない

まず大前提として、『ネガティブ』とされる気持ちは無くなることが無いでしょう。

 

悲しい、辛い、怖い、嫌い、ムカつく、嫌だ、やめたい、申し訳ない。

そんな気持ち達は確かにどこか心地よくない部分があるかもしれません。

 

しかし、自然と湧き上がってくるそれらの感情を無理に断とうとしたり、無いものとして扱うことには限界があります。

 

一時的に無理やりポジティブな気持ちに持っていっても、それを繰り返していれば自分の中の気持ちの偏りが膨らんでいき、いずれは倒れたり病気をしたり、破綻してしまうことがあります。

 

ネガティブな気持ちは”悪”ではない

ネガティブ思考を改善したい・克服したいと考える人の中には、「どうすればネガティブな気持ちを無くすことができるのか」「無理矢理ポジティブな気持ちに持っていくにはどうすればよいのか」ということに重点を置きすぎる方がいるかもしれません。

 

短期的に見れば確かにネガティブな気持ちから解放されたように感じ、気持ちは多少楽になることでしょう。

それがダメなことというわけではありません。

 

しかし、一時的にマシになった・ごまかせたとしても、自分の中に気持ちが淀んで滞っていることを感じるのではないでしょうか。

 

表面上は誤魔化せても、自分の腹の中ではネガティブな気持ちが溜まり続けているからです。

 

もしそうであれば、「ネガティブ思考やネガティブな気持ちは無くさなければならない」「ネガティブな気持ちはダメなものだ」「ネガティブ思考を改善しよう」という考え方を少しづつでも変化させることが自分を楽にしていくかもしれません。

 

ネガティブ思考な時にありがちなこととは

ネガティブ思考と言われるものには、どのような考え方のベースがあるのでしょうか。

 

ポジティブでなくてはならないと考えすぎる

ネガティブ思考というものは、外から見ても分からないことがあるでしょう。

 

それは、「ネガティブな自分はダメだ」「ネガティブな気持ちを出してはいけない」「ポジティブでなくては」「ポジティブこそが全てなんだ」といったような偏った考え方から、自分の中のネガティブそうな気持ちを徹底的に排除しようとしてしまうからです。

 

一見ポジティブで、明るくて、強い人のように見えますが、その実自分の中で多くの時間をネガティブな気持ちを排除しようとすることにエネルギーを使っていることがあります。

 

「ネガティブな気持ちを消さなくては」「ネガティブじゃないよな」「またネガティブな気持ちになってしまった」「また嫌なことを考えてしまった」という気持ちが自分の中で起き続け、一見ポジティブそうでもネガティブな気持ちでいっぱいになっているのです。

 

ネガティブ思考を受け入れられない自分にさらにネガティブになる

ネガティブ思考を改善しようと考えた時に、「ネガティブな感情を受け入れる」ということが大切になってきます。

 

しかし、どうしても暗くなるような気持ちは受け入れるのが難しい時もあります。

そして、そのネガティブな考えを受け入れられないことをさらに責めて、「やっぱり私はダメなんだ」と考えやすい人もいることでしょう。

 

ポジティブにならなくては、ネガティブを受け入れなくては、なんとかしなくては、といった気持ちが膨らんで、ますます落ち込んでいくということがあるのです。

 

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ネガティブ思考を改善したいときの考え方

ネガティブ思考・ネガティブな気持ちは無くならない、存在し続けるものだったとしても、やはり少しでも気持ちを軽くしたいものです。

 

そこで、『ネガティブ思考を改善する』ということをネガティブを排除したり無くそうとする方向ではない点から考えてみましょう。

 

ネガティブ思考のまま動いてみる

ネガティブ思考を改善したい・無くしたいと考える人の中には、「ネガティブ思考が改善してから動こう」「ネガティブな気持ちをなくしてからやりたいことをやろう」と考えている人がいるかもしれません。

 

もちろん最低限元気なとき、気持ちがよい時に行動してみることは悪いことではありませんが、「ネガティブだから」ということを理由に自分の気持ちを抑えてしまっていることは無いでしょうか。

 

「本当はやりたいことがあるけど、もっとポジティブになってからやってみよう」「本当はやりたくないけど、ポジティブになってからやめてみよう」といった風に。

 

それらが悪いことというわけではありませんし、そうしたい時もあることでしょう。

 

しかしながら、心の奥底で「本当は今動きたい…」と感じているのであれば、「ポジティブになってから」「ネガティブを改善してから」という発想を変えてみることが変化のきっかけになるかもしれません。

 

「ネガティブを無くしてから」「もっとポジティブになってから」自分のやりたいことをやったりやめたいことをやめるというのは暗に、『今、ネガティブな気持ちを発している自分ではやりたいことをやってはいけない』『ネガティブな部分を持って動いてはいけない』と自分自身に言い聞かせてしまっていることがあるのです。

 

そうではなく、「ネガティブな気持ちを持っているけど、動いてみる」「ネガティブな気持ちを抱えているけど、やりたいことをやってみる」ということをすることによって、『ネガティブな気持ちを持っていても動いて良いんだ』『ネガティブな気持ちを無くさないまま生きて良いんだ』ということを体感するようになるのです。

 

 

ネガティブ思考は脇に置いておいて、自分はどうしたいのかを考える

ネガティブ思考を改善、あるいは楽にしたとして、自分は一体その後何がしたいのでしょうか。

 

それとも、ただただ苦しいからネガティブ思考を改善したいのでしょうか。

 

いずれにしろ、ネガティブ思考・ネガティブな気持ちというのは無くなるというものではありません。

改善するというのはつまり、捉え方・感じ方が変わるということです。

 

ネガティブ思考でもよい、ネガティブな気持ちを取り除こうとしなくても大丈夫、ということを感じられて、無理に自分の気持を捻じ曲げずにいられるようになる、ということなのです。

 

つまり、改善・楽になった後も、ネガティブな気持ちはありますが、その上でどのように過ごしたいのか、何がしたいのか、何をやめたいのかを考えてみることも大切なのです。

 

そして上記のように、そんな無くなることのないネガティブな気持ちを持った上で自分のやりたいことをやった時、やりたくないことをやめた時、「ネガティブな気持ちを排除する必要はなかった」「そのままで大丈夫だった」ということに気付けるのです。

 

 

感じること、起きる出来事のコントロールを手放していく

ネガティブ思考を改善する、というのは決してネガティブ思考・ネガティブな気持ちをなくしていくというものではありません。

 

ネガティブな感じ方を問題視せず、そのままにして、素のままでも大丈夫という感覚になっていくことを言います。

 

つまり、自分の中から湧き起こる気持ち、身の回りの出来事、過去の出来事、これからのこと、他人の行動、その他いろんな物事において、ネガティブだと感じるようなことを「コントロールしない」ということなのです。

 

簡単なようで、ちょっと難しいかもしれません。

 

自然と湧き上がるものをいちいちコントロールしなくなるのです。

ムカつくな、嫌だな、悲しいな、辛かったな、やめたいな、寂しいな。

そのままにするのです。

 

あるいは、身の回りでムカつく人がいたり嫌な人がいたとして、その人とぶつかってもいいし、無視しても良い、あるいは話を合わせても良い。

自分のしたいように行動しましょう。

 

ただし、そこで起きる出来事を出来る限りコントロールしようとせずにいることがポイントです。

相手に怒られたり、嫌われたり、無視されたり、褒められたり、よくされたり。

 

どのような出来事が起きるかは、自分ではコントロールできません。

 

唯一できるのは、「自分がどうしたいのか」「どうしたくないのか」という気持ちにしたがって行動するかどうか、ということです。

 

ネガティブだと思うこともポジティブだと思うことも、どちらも優劣や良し悪しは無いのです。

ただ、悲しい。ただ、嬉しい。ただ、嫌い。ただ、好き。

 

そんな純粋な、単純な気持ちを、そしてどうしようもなく自然と湧き上がるものを否定しようとしたりコントロールしようとすることがそもそも無理なことなのかもしれません。

 

 

まとめ

ネガティブ思考を改善したい。

ネガティブな気持ちに包まれてどうしようもなく辛いと、なんとか気持ちを変えよう、ネガティブを消そう、ポジティブに持っていこうと躍起になることでしょう。

 

その気持ちも自然な気持ちです。

心地が悪いし、息苦しくもあります。

 

一時的に現実逃避したり逃げたり、自暴自棄になってしまってもよいのです。

 

でももし、少しでも根本的に考え方を変えたいと思うのであれば、『改善≠無くす』ということを頭の片隅にでも置いてみましょう。

 

改善するというのは、「ネガティブ思考でもいいや」「ネガティブな気持ちを持ったままでもいいんだ」という『ネガティブ思考を無理なく受け入れられてしまう』『ネガティブ思考を無くそうと思わなくなる』という感覚のことです。

 

あってもいいや。それでもいいや。そのままでもいいや。

 

そう思えた時、ネガティブ思考を改善する、という発想すらなくなるのです。

ネガティブ思考・ネガティブな気持ちは好きじゃないかもしれないけど、それでもネガティブ思考は”悪いもの”ではなかった。

 

自然と湧き上がるものであり、それを持ったままでも自分のやりたいことをやってもいいし、やめたいことをやめてもいい。

そのままでも自分は大丈夫。

 

そんな風に、ネガティブ思考を問題視しなくなった時に、ある意味で”改善”されるのです。

 

 

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