
幸せになりたい、幸せになるためには、幸せ、幸せ、幸せ…。
今とてもつらい状況だったり、そうでなくとも何か物足りない、焦る気持ちがある、なんとかしなくてはならない気がする、もっと頑張らなくてはならない気がする。
そんな気持ちに駆られて「なんとかしよう、なんとかしよう…」「もっとよくなろう、もっとよくなろう…」「もっと幸せに、もっとたくさん…」と考えすぎてはいないでしょうか。
もちろんやりたいこと・欲しいものがあってそれに取り組んだり手に入れることは素晴らしいことです。
しかし今とても不幸だから幸せになるために手に入れたい、もっと良くなりたいと考えすぎることは『今、この時』を否定してとても大切なことを見落としてしまっている可能性があります。
今回は、『幸せになるにはどうしたらいいのか』ということについて、見落としがちなポイントと考え方についてお届けしていきましょう。
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目次
幸せになることができないのはなぜなのか

「幸せになりたい」「幸せになれない」と声を上げる人は、なぜ幸せになれないと「感じる」のでしょうか。
世界を見渡してみれば日本はとても豊かな国で、そこに個々人の差はあれど「食べることができないほど」苦しい・不幸だということはあまり無いと見受けられます。
それでも人は「幸せではない」「不幸だ」「幸せになりたい」と考えます。
つまり、「幸せ」≠「物質的な豊かさ」ということが言えるのではないでしょうか。
お金やものがあれば確かに楽しく・自由に暮らせる範囲が増えますが、それらが必ずしも私達を幸せにしてくれるとは限らないのです。
また、「幸せになれない」「幸せになりたい」と考えている人の多くが「ものがいっぱいあれば」「お金がいっぱいあれば」「もっと自由になれれば」幸せになれるはず、と考えていることでしょう。
しかし物質的な豊かさ、経済的な豊かさが必ずしも私たちを幸せにしてくれるのではないとしたら、それ以外に「幸せの本質」があることを知る必要があるかもしれません。
そうでないといつまでたっても「あれがないから私は不幸」「お金がないから私は幸せではない」という考えがつきまとい、仮にお金や物が手に入っても精神的に幸せになることはないでしょう。
幸せになることができない人の特徴・考え方とは
幸せになることができない・幸せを感じられない人の特徴や考え方とは一体どのようなものなのでしょうか。
物やお金、資格や能力が「幸せ」を与えてくれると思っている
幸せになれない・幸せをなかなか感じ取ることができない人は、経済的な豊かさ、物質的な豊かさ、あるいは資格や能力、成功体験、人脈、その他諸々の「分かりやすい物差し」があれば幸せが増えると思いがちかもしれません。
お金や物が私たちを豊かにしてくれたり楽しくしてくれたりする部分は確実にありますが、それらが無いと幸せを感じ取ることができない人は物やお金、立場や権力を失った時に一気に「不幸」を感じ取ることになります。
また、常にお金や物・資格や能力・立場などを死守するために言いようのない不安に襲われたり、あるいは他人を攻撃したり精神的にも自分を追い詰めたりすることが増えてしまうことでしょう。
今ある幸せに気づくことができない
幸せになれない人は、「今ある幸せに気づきましょう」と言われてもなかなか気づくことができません。
それは他人から言われてもなかなか気づくことができないものなのですが、確実に私達それぞれに「在る」ものです。
いくら不幸だ、幸せではないと思っていてもそこには確実に「幸せ」と感じ取れるものがあります。
それに気づくことができない限りいつまでも幸せ探しをし続けることになるでしょう。
幸せになることができない理由とは
では改めて、幸せになることができないのはなぜなのでしょうか。
その多くは「思い込み」「過去の経験」が関わっていると言えるでしょう。
思い込みというのは、
「私は幸せではない」という思い込み。
「私は苦労しなくては幸せになれない」という思い込み。
「私は幸せになる資格がない」という思い込み。
「物やお金、容姿や能力がないといけない」という思い込みのことです。
また、過去の経験も大きく関わっていることです。
過去の経験というのは特に『親から教えてもらったこと』『大人から言われたこと』などが挙げられます。
親や大人から「あなたはちゃんとしないといけないのよ」「あなたはできない子だから頑張らないと幸せになれないのよ」「もっと勉強したり仕事しないと人から認めてもらえないよ」といった言葉を受けたことはないでしょうか。
それらは間違っているとは一概には言えませんが、必ずしも私達みんなに当てはまることとは言えません。
毎日楽しくやっていても幸せそうな人はいます。
毎日何もしていなくても幸せに暮らしている人もいます。
毎日働いて稼いでいても苦しんでいる人もいます。
毎日働くことが楽しいと言う人もいます。
病気や怪我をしても「幸せだ」と語る人もいます。
「何かをしたら幸せになる」「何かをしなくては幸せになれない」というのは多くの場合それを語っている人にしか当てはまらず、私たちにはそれぞれ違った幸せのカタチがあります。
同じ幸せを求めなくても良いのです。
過去に「こうしないと幸せになれない」と教えられたとしても、これからは「そうしなくても大丈夫」ということを知っていく必要があるかもしれません。
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幸せになるにはどうしたらいいのか

では具体的に、私達が幸せになるにはどうしたらいいのでしょうか。
その方法・取り組みをいくつかご紹介していきましょう。
幸せ「になる」ではなくて幸せ「である」ことを知ろう
まず大前提として、「これから幸せになるんだ」という考え方は終わりにしましょう。
「今」「この時」自分はすでに幸せ「である」ことにしていきましょう。
「幸せになるために〜をするんだ」「幸せになったら〜するんだ」と”いつか”訪れる幸せを夢見て過ごしている人がいるかもしれません。
残念ながらそのような”いつか”はなかなか訪れることはないでしょう。
なぜなら、”いつか”幸せになる、”いつか”幸せになれるはずと考えている人は『今』『この時』を不幸である・幸せでないと決めつけてしまっているからです。
つまり、今の自分・今の感情を否定している人はその考え方・癖が取れない限りどのような状況に置かれても満足したり満たされたり、あるいは幸せを感じることができずいつまでたっても「自分は不幸だ」「まだまだなんだ」と『不幸探し』をし続けるからです。
「幸せになれない」と考えている人はまず何よりも「今の自分は不幸だ」「今の自分は満たされていない」「今の自分は終わっている」という考え方から抜け出すことから始める必要があるのです。
物やお金、資格や能力を身につける前に「考え方の癖」を変えてみましょう。
物を捨てよう
幸せであることを知る・気づくにはいくつかの方法があります。
まず1つが、『断捨離』です。
昨今流行っている断捨離ですが、部屋や生活が整うということだけでなく、自分の人生に「必要以上にあったもの」「ないと困ると思っていたもの」を無くしていくことで自分にはすでに「たくさんあったんだ」ということを知ることができるメリットがあります。
物を持ちすぎると「捨てたくない」「手放したくない」「失いたくない」という気持ちが働きがちですが、この「ない」「ない」「ない」という気持ちこそ『不足感』『満たされない気持ち』そのものであることを知りましょう。
物がないと幸せではない、たくさん持っていることが幸せであるというのは多くの場合「思い込み」です。
自分には必要でないもの、好きでないもの、本当は手放したいものを一つずつ捨てたり売ったりすることで、「今の自分にはこんなにたくさんあったんだ」「そんなに物がなくても幸せなんだ」と気づくことができます。
それこそが物質的な豊かさが私達を幸せにしてくれるという思い込みを軽くしてくれる方法の1つであり、適度に断捨離することで物以外にたくさんの幸せがあることに気づくきっかけとなることでしょう。
「いつかやりたい」を、『今』やろう
幸せになれない人、幸せを感じ取れない人は、「〜があったら幸せになれるのに」「お金があったら〜を買うのに」「〜があったら挑戦するのに」という思考になりがちです。
「〜があれば」という条件付けの幸せの考え方を少しでもほぐしていくことで、確実に今この時を幸せに楽しく暮らせるようになることでしょう。
そのためにも、「いつかやりたい」「いつか買いたい」「お金があったら買いたい」「幸せになったらやりたい」「立派になったら行きたい」「偉くなったら買いたい」「時期が来たらやりたい」と思っている、『本当にやりたいこと』を今、この時、すぐにやってみましょう。
ここで注意してほしいのが、「立派なことをやろう」「すごいものを買おう」「認められるようなことをしよう」と言っているわけでは無い、ということです。
あくまで「本当の本当にやりたいこと」をやってみてほしいのです。
とてもくだらないと思うようなことでも構いません。
ゲームがしたい、服が欲しい、ホテルに泊まりたい。
遊びに行きたい、人に会いたい、親に会いたい。
どのような物事にも優劣・上下はありませんので、純粋に「したいな」「いつかしたいな」「偉くなったらしたいな」と思うことに飛び込んでみて下さい。
「いつかやりたい」「いつかこれが買えたら」「いつかできたら」と思っていることを『今』やってあげなくては、いつまでも幸せになることはできません。
今できないことはいつまでたってもできません。
今の自分にできる・買えるという事を知ることで、「もうすでに自分は十分に満たされていた」「もう十分に素敵だった」ことに気づくことができます。
いつか、未来の自分を満たそうとするのではなく、今の自分にしてあげたい、してあげられるはずのことをやってみましょう。
今の自分を満たしてあげることで、「今この瞬間は幸せなんだ」と気づくことにつながるでしょう。

同時に、本当はやりたくないことをやめていくことも大切なことの1つです。
どちらも自分が今すぐできそうなことから少しづつ始めてみましょう。
まとめ:大切なたった一つのこととは

いかがでしたでしょうか。
「幸せになるにはどうしたらいいのか」ということはほとんどの人が一度は考えることでしょう。
それ自体は悪いことではありません。
誰でも欲望や願望はあります。
たとえ幸せに気づくことができても「あれがしてみたいな」「これが欲しいな」と思うことは無くならないでしょう。
無くす必要はありません。
ただ、「やりたいこと」「欲しいもの」があるということと同時に、『今の自分』『今この瞬間』でも十分すぎるほど幸せになれる・幸せであることに気づくことも大切です。
今の自分にはあれが足りない・これが無い・〜ができないという「無い無い思考」ではいつまでたっても満たされることがなく「幸せではない」と感じ続けてしまいます。
幸せに気づくためには、
・本当はやりたくないことをやめてみる
・本当はいらないと思っているものを捨ててみる
・いつか立派になったらやりたいと思っていることをやってみる
・いつか偉くなったら買いたいと思っているものを買ってみる
ということを実践していくことが大切です。
「幸せになるためには〜しなくてはならない」「幸せになるためには〜してはいけない」という思い込みを少しづつ手放していきましょう。
幸せになること・幸せであることに条件は必要ありません。
今・この時を幸せである、幸せに暮らしていいと思うこと、気づくこと、実践することで必ず「なんだ、今までもずっと幸せだったんじゃないか」「なんだ、幸せはそこここにあったんじゃないか」と感じられるのです。
いつでも私たちは「幸せ」を選択できます。
そのために必要なのは、思い切って自分の本心に従って行動してみる勇気と覚悟が必要です。
「もっと立派にならなくてはダメなんじゃないか」「もっと成長してからではないといけないんじゃないか」「もっと役に立ってからじゃないと自分のしたいことはやってはいけないんじゃないか」。
そう考えてしまうかもしれませんが、そうではありません。
私達は「すでに」素晴らしいのです。
「すでに」持っているのです。
「すでに」豊かなのです。
「すでに」良いのです。
だから、「今」「この瞬間」幸せに飛び込んでみましょう。
「なんだ、自分は素晴らしかったんじゃないか」「なんだ、自分は幸せだったんじゃないか」「なんだ、いつでも幸せを選べたんじゃないか」と気付けることでしょう。
幸せになるためには、「今」「この瞬間」すでに幸せと隣合わせであることを知るということ以外、他に必要なものは何もないのです。
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