楽な方に逃げ続けると、自分を嫌いになっていってしまう

やりたいことをやって、やりたくないことをやらない。

 

それはとても難しいけど、大切なことです。

 

やりたくないと嫌がりながら続けるとおそらく多くの人が苦しくなってしまい、逃げだしたくなることでしょう。

心を壊したり、身体を壊してしまった人もいるのではないでしょうか。

 

そこで、やりたくない、もうできないことをやらずに変えていく選択はとても重要なことになります。

 

ですが、時にそこには落とし穴もあるのです。

 

それは、やりたくないことをやらないことと、楽な方に逃げることを混同して都合よく解釈してしまうことです。

 

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楽な方に逃げるってどういうこと?

楽な方に逃げるというと、やったほうがいいはずなのに継続せずにやめてしまったり、あるいは逆にやめたほうがいいのについついやってしまうことがイメージしやすいと思います。

 

例えば、毎日練習したほうがいいのについサボってしまう、あるいは毎日お菓子を食べるのをやめた方がいいはずなのについつい食べてしまう

そんなことが当てはまるかと思います。

 

そして、ある別の視点でみるとややこしいことになりがちです。

 

やりたくないことはやらない、の罠

私たちもよく目にするし耳にする、やりたくないことはやらないでおこうという言葉は、とても端的に表現しているので都合よく解釈しがちですが実際はそんな魔法のようなものではありません。

 

普段倒れそうになるぐらいまで頑張りすぎている人などは、もうやりすぎなのでそれをやめたいと思うのであれば少しやらないことを選択するのが大事です。

 

ですが、これをなんでもかんでも当てはめようとすると何もできなくなってしまいます。

 

あれもやりたくない、これもやりたくない、でも楽はしたい、お金が欲しい。

 

それは、やりたくないことをやらないというのとは違い、「楽な方に逃げているだけ」になってしまいます。

 

そしてもっと言い換えれば、それをやらなかったり、やめてしまったりしたときに自分は本当に楽しいのかどうか、幸せに感じているのか、うまくいっていると感じるのか、そうでないならただ楽な方に逃げてしまっていると言えるでしょう。

 

一時の快楽はとても気持ち良いし、それが悪いことではありません。

ですが、それをしてもし「またやってしまった」「またやめてしまった」と思うことがあるのであれば、やりたくないことをやらないという言葉の甘い部分だけでなく、楽ではないかもしれないけど逃げずにやってみる、逃げずに行ってみる、ということが必要になってくるのです。

 

人によって「楽なほうに逃げる」の意味が変わる

人によっては「楽な方に逃げる」の「楽な方」の意味が変わってきます。

 

たとえば、すぐにやめてしまいがちな人にとってはやりたくないと言ってやめてしまうことが「楽な方に逃げる」ことになりますし、

逆になんでもかんでも耐えて我慢するのが楽な人にとっては、なんでもかんでも抱え込んで周りを頼らずやり続ける、あるいは悪い環境に居続けることが「楽なほうに逃げる」ことになります。

 

自分がもしうまくいっておらず、なんでもやめてしまったりやめることができなかったりするのであれば、いつもと違う選択をすることが「楽な方に逃げない」選択になることでしょう。

 

楽なことと、楽しいことは違う

楽しいことをしようという言葉もありますが、それは楽なことをしようとイコールではないです。

 

楽なことをして楽しいのであればそれはそれでよいのでしょうが、たいていの場合楽なことをしても大して実にならないし大して楽しくなかったりします。

 

一時の快楽に身を任せれば刺激は得られるかもしれないですが、同時に虚しさやもっと新たな刺激や快楽が欲しくなってしまうことでしょう。

 

楽しいことをしていても、退屈なことやめんどうなこと、悲しいことやつらいこと、うまくいかないことはあります。

どんな物事でも、どんな人でも、どんな状況でも都合のいい出来事しか起きない、なんてことはないのです。

 

いいと思うことも悪いと思うことも同じだけ起こります。

その一部だけを得ようとして「楽な方に逃げる」と、一時的な楽を得られる代わりに違うところで悲しい思いやつらい思いを味わうことになるのです。

 

楽な方に逃げない選択を

時には何かをやめないことが楽なこともあります。

 

わざわざややこしいことを増やして現状維持をしようとすることが楽な場合もあるからです。

人は環境を変えたり場所を変えたりするのにとてもストレスや思い切りが必要だったりするので、それを避けたくて留まることが楽なこともありますよね。

 

仕方ありません。

我々はそんなものですし、なんでも失敗しながら進むのですから、もしどうにもならなくなったら必然的に動くことになりますし、そこまで自分を責める必要はないです。

 

楽な方に逃げる自分をわざと選択していることも?

人はだれしも自分自身に対する思い込みや前提を持っています。

 

それを確認するためにわざと失敗したり楽な方に逃げたりすることもあります。

 

たとえば「どうせ続かない」「どうせやってけない」「どうせうまくいきっこない」などの思い込みをしていると、難しいことをやってやめたり本当はできるはずなのに途中でやめてしまったりして、「やっぱり続かないんだな」「どうせ自分にはダメなんだな」という思いを強固にしていってしまうのです。

 

そんな選択をしていないかどうか、そしてもし心当たりがある場合は、「もうわざと自分を責めるような選択をしなくてもいいんだ」ということを少しでも意識してみましょう。

きっと指針になってくれることでしょう。

 

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まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

楽な方に逃げることは、人間ならば仕方がないことですしそれ自体は決して悪いことではないでしょう。

しかし、もしも今現在の自分になにか違和感があったり、逃げてしまっているかもと思うことがあれば、いつかその逆の逃げない、もしかしたら楽ではない方向へ進んでみることも考えてみてはどうでしょうか。

 

どんな行動にも気持ちのいい部分とそうでない部分が共存しています。

 

楽なものをとればそれ相応の何か楽じゃないものが、逆に楽じゃないものを選べば他のいい面が付いてくるのです。

 

私たちそれぞれにとって何が楽な方に逃げる選択なのか、そして何が楽じゃない選択なのか、それをゆっくり考えてみませんか。

 

 

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