
新しいことを始める時、しっくりこないことをやめる時、新しい人間関係に飛び込む時、誰かに本音を語る時、挑戦する時。
人生において私達が「何かをやりたい」「何かをやめたい」という『変化』を起こそうとしたとき、お金や人脈、チャンスやきっかけは大切なものですがそれ以上に必要になってくるのは『勇気』ではないでしょうか。
踏み出しても失敗するのではないか、うまくいかないのではないか、傷つくのではないか、立ち直れなくなるのではないか。
そんな恐れが湧き起こってきてなかなか前に踏み出せない時が誰しもあります。
しかしその恐れにうまく向き合えずいつまでたっても踏み出す勇気が持てなければ一向に変化は訪れませんし、自分のしたいことができないままになってしまうでしょう。
私達が何かに挑戦する時に必要な『一歩踏み出す勇気』とは一体どのようにして手にしていけば良いのでしょうか。
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目次
一歩踏み出す勇気を持てない原因とは?

私達が一歩踏み出す勇気を持てないのには一体どのような原因があるのでしょうか。
恥をかくのを恐れてしまう
一歩踏み出す勇気を持つことができない要因の1つとして、『恥をかくこと』を恐れることが挙げられるでしょう。
一歩踏み出す勇気を持って行動してみたのにも関わらずうまくいかなかったり誰かにバカにされてしまったり、あるいは失敗して笑われたり自分自身で責めてしまうような気持ちになるまでに恥をかいてしまうのではないだろうかと考えてしまうのです。
挑戦しても必ずしも成功したり気分の良いことばかりが結果として表れるわけではありません。
時には失敗したり辛い気持ちになってしまったり、諦めたくなってしまうこともあるでしょう。
そのような一種の「情けない姿」「できない自分」をさらけ出したり見られることを恐れてなかなか『一歩踏み出す勇気』を持てなくなってしまうのです。
過去に傷ついた経験がある
一歩踏み出す勇気が持てない人は、過去に自分のやりたいことをやってみたり自分の気持ちを表現して「何をやっているんだ」「バカじゃないのか」「ダメだ」と言われたり強制的に止められたりして「自分にはできないんだ」「ダメなんだ」という記憶が染み付いて傷ついたままになってしまっていることがあります。
新しいことに踏み出そうとしたり人間関係に変化を起こそうとしても過去に傷ついた経験を思い出して「また傷ついてしまうのではないか」「また失敗してしまうのではないか」と気持ちがフラッシュバックして前に進めなくなってしまうのです。
人間は過去の記憶や経験をもとに「これからどうなるか」「うまくいくかどうか」を判断する癖があるので、傷ついた記憶が強いと一歩踏み出す勇気を持ちづらくなってしまいます。
自己肯定感が低い
上記2つもひっくるめて、『自己肯定感が低い』ということが要因となっています。
自己肯定感とは「自分なら大丈夫だろう」「失敗しても持ち直せるだろう」という自分自身に対して愛情や信頼を持てる気持ちのことです。
自己肯定感が十分にあれば失敗したり困難に直面してもなんとかなるのではないかと、ある種根拠のない自信を持ちやすくなるので物事に挑戦しやすくなります。
自己肯定感が低いと「失敗して傷つけばもう立ち直れない」「自分を信頼できずに飛び込めない」と考えて一歩踏み出すことが困難になります。
一歩踏み出す勇気を持つ方法とは?

新しいこと、やりたいことに挑戦するための勇気はどのように作っていけば良いのでしょうか。
過去の記憶や経験を癒やそう
一歩前に進めない人の多くは「昔失敗したから」「今までダメな人間だったから」「みんながいつも無理だと言っていたから」といった過去の記憶や経験、体験を元に今の自分には無理なんだ、失敗してしまうんだと思い込みすぎていることが多いでしょう。
確かに過去に失敗したり怒られたり、傷ついたり悲しかったりしたかもしれませんが過去の経験とこれからの自分ができるかどうかは全く別の話です。
昔は知識も経験もなく方法も知らなかったり、あるいは他の条件が悪かったりしただけかもしれません。
人間関係の失敗でも昔は幼くて物知らずだっただけかもしれません。
しかし今の自分はどうでしょうか。
もう十分に知識も経験も力もあるはずです。
十分に成長した今の自分から過去の自分に対して「失敗してしまったね」「傷ついて辛かったね」「悲しかったね」と声をかけてあげて、しっかり癒やしてあげましょう。
過去の自分を癒やしてあげることは『自己肯定感』を高めることにもつながりますし、自分の行動に対して勇気を持つためにとても有効な方法と言えるでしょう。
愛されている前提で行動しよう
一歩踏み出す勇気が持てないのは『自己肯定感』が持てないから、つまり『自分は愛されている』『愛される価値のある人間だ』と思えないからです。
しかしいきなり「自分を愛そう」と言われてもなかなかしっくりこなかったり納得できないことがあります。
それでも勇気を持つためには「愛されている」と思える感覚がとても大切なのです。
そこで自分自身に「何があっても愛されている」「どんなことがあっても愛される」「今までどんな人間であったとしても愛されてきている」と根底から自分を愛すような言葉をかけてみましょう。
はじめは意味が無いと感じても言葉の力は大きいもので、繰り返し語りかけると少しづつでも「愛されているのではないか」「大丈夫なのではないか」と思えるようになっていきます。
何があっても愛されると思いながら行動できれば一歩踏み出す勇気も湧きやすいですし、もし失敗したり傷ついても根底に愛情を感じられるので安心して進むことができるでしょう。
恥をかく勇気を持とう
一歩踏み出す時に必要なのは、「恥をかく」ことに対する勇気でもあります。
失敗して恥ずかしい、バカにされたり批判されたりするかもしれないことに対して「批判や失敗を受け入れる」という気持ちを持っていれば行動しやすくなります。
失敗したり間違ったり、批判されたり何かを言われてしまっても自分自身のことを必要以上に卑下してしまうこともありません。
傷ついたな、恥ずかしいな、苦しいなと感じることがあっても自分の価値、大切さは変わりません。
むしろ失敗したり恥をかいたり、うまくいかないことを覚悟して踏み出すことができれば自分の自信につながりよりよい結果をもたらすことでしょう。
恐れる気持ちと向き合おう
一歩踏み出す時に「怖いな」「無理かもしれない」「うまくいかないかもしれない」と失敗が頭をよぎって恐れが出てくるのは自然なことです。
大切なのはその「恐れる気持ち」を無視したり無かったことにしてしまわないこと。
自分の中から自然と湧き上がる気持ちを否定したり無視したりしてしまうと「自分の気持ちや考えは大切じゃないんだ」「自分の本当の気持ちは無視されるんだ」と心のなかで自己否定をすることになってしまいます。
毎回しっかりと向き合うことが困難でも、ゆっくりできる環境や落ち着いたときにはしっかりとと「怖いな」「難しいよな」気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
恐れを抱いても全く悪いことではありませんし、落ち着いてから挑戦すれば良い結果に向かいやすくなるのでしっかりと自分の気持ちを受け入れてあげましょう。
20秒の勇気を持とう
一歩踏み出すことが怖い時は『20秒だけ』勇気を持つようにしてみましょう。
ずっと気を張るのではなく、たったの『20秒』だけです。
相手に何かを伝えたい時や、何かに挑戦すると決めて実行する時、あるいは何かをやめると決める時。
20秒だけ「やるぞ!」と覚悟を決めて飛び込んでみます。
ずっと気を張るわけではないので精神的にもプレッシャーが少ないですし、一瞬だけ勇気を持つことならば容易に感じるのではないでしょうか。
たったの20秒だけ勇気を出して飛び込んでしまえば後は簡単に流れに乗っていけます。
今こそ、20秒の勇気を出して一歩進んでみましょう。
周りの人や、流れを信頼してみよう
何かに挑戦したり踏み出す時は必ずしも自分ひとりだけで挑む必要はありません。
周りの支えがあってもよいのです。
また、人間関係や習い事、人に教えてもらったり助けてもらうことが必要なことならばなおさら周りの支えが大切になってきます。
自分を大切にして信頼して勇気を出すことも大切ですが、それと同じくらいに『周りの人』と『全体の流れ』を信頼してみましょう。
多少ぶつかったり躓いてもうまくやっていける、支えたり支えられたりして進んでいけると人と流れを信頼してみることで自分一人で挑む孤独な気持ちを軽くしてくれます。
また人と流れを信頼することで無理をしすぎることを避けられたり時には思いもよらないような助けを受けることもあるでしょう。
失敗したり踏み出せなくても許していこう
一歩踏み出す勇気を持つ時に大切なことの1つは、『失敗した時・上手くできなかった時のフォロー』です。
挑戦できなかったり失敗してしまった自分を深く責めたり嫌いになってしまうこともあるかもしれません。
そんなときにも自分の素直な気持ちを受け入れてあげることを大切にしましょう。
「失敗して悔しいな」「うまくできなくて辛いな」「悲しいな」と感じた時は気持ちをそのまま声に出してみてみることが有効です。
声に出して表現することで傷ついた気持ちを自分自身で客観的に認識できて受け入れやすくなるのです。
また、失敗したり上手くいかなかった時にしっかりと自分自身でフォローする、と決めておけば気持ちに余裕が生まれてより挑戦しやすくなることでしょう。
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まとめ

いかがでしたでしょうか。
何かに挑戦したり本音を言ったり、やりたくないことをやらないと決めることは大変勇気のいることです。
誰しもが少なからず恐怖や抵抗を感じたり、やめようかなと感じます。
挑戦できなかったり踏み出せなかった自分を必要以上に責める必要はありませんし、せめてしまってもきちんと気持ちを受け入れてあげましょう。
その上で「20秒だけ」でも勇気を出して挑戦することが大切です。
小さな勇気が、次の勇気に繋がっていくからです。
小さなことでも挑戦できれば「自分には勇気があるんだ」「できるんだ」と感じられるようにり、次々と大きなことに挑戦することができるようになるでしょう。
『小さな勇気』が必ず私達をより楽しい毎日へと導いていってくれます。
『一歩踏み出す勇気』を持って、自分の人生を楽しく過ごしていきましょう。
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