
皆さんは、最近『悔しい!』という気持ちになったことはあるでしょうか?
年齢によってバラツキはあるかもしれませんが、もしかしたら大人になっていくにつれて『悔しい』という気持ちは薄れていく傾向にあるかもしれません。
それは社会に出るとどうしても妥協したり抗えないような物事に遭遇する機会が増えるからでしょう。
世の中綺麗事だけで済むようなことばかりではありません。
いくら「悔しくて諦めきれない」「どうしてもやり遂げたい」という気持ちがあっても物理的に不可能な時もあると思います。
そんな中でも目にしたり耳にしたりすることのある『悔しさをバネにする』という言葉。
一見ポジティブなようにも見えるし、反対に精神論・根性論のようにも見えます。
『悔しさをバネにする』という言葉をどう捉えるかは人それぞれですが、プラスに捉えることができれば人生の見え方がグッと違ってくるかもしれません。
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目次
悔しさって何だろう?

生活していると、悔しさを感じる場面というのには出来る限り遭遇したくないかもしれません。
しかし同時に、悔しさの正体を知っていれば適切に対処できて、むしろ有効活用できるかもしれません。
悔しさは良いものなの?悪いものなの?
悔しいという感情は『執着』を表している部分があると言われています。
そして、人間は『執着』を手放していくことで幸せになっていくとも言われています。
何かに執着している限りその『何かに』向かって進まなくてはならなくなるからです。
永遠に満たされないような感覚に陥るというのはとても怖いことかもしれませんね。
そういった『執着』という意味で捉えると『悔しい』という気持ちは一見あまり良くない感情のようにも思えます。
悔しさに隠された心理とは?
悔しいという感情を強く抱きすぎることは『執着心』が強すぎてなかなか満たされることのない渇望感に溢れたものでしょう。
しかし同時に考えておきたいのが、『悔しい』と感じる原因についてです。
どんな感情や出来事にも原因があるものです。
『悔しさ』には一体どのような心理的な原因があるのでしょうか?
1つが、他人と比べた時の劣等感。
そしてもう一つが、自分の信念や夢が破れたことです。
劣等感からの悔しさは執着心になる?

悔しさの原因の1つは『劣等感』。
劣等感とは言わずもがな、他人と比べて自分は劣っている、ダメなんだ、もっと頑張って相手を越えなきゃという気持ち。
良し悪しは置いておいて、劣等感が強い人はそれだけ相手との競争や比較に執着しており、比較して負けていると感じると悔しさが生まれます。
執着心が強すぎると手段を選ばず相手をこき下ろしてやろうとか、なんとかしてのし上がってやろうという風になる可能性もあります。
そうなると『悔しさ』というものは厄介な感情のようにとれます。
自分の信念や夢が破れたときは悔しい
一方でもう一つ悔しさを感じるポイントとして、『自分の信念や夢を否定されたり曲げなくてはならなくなる出来事』がきっかけとなるパターンです。
もちろん思い込みの部分もあるかもしれませんが、他人を見下したりする人に馬鹿にされると、ほとんどの人が『悔しい』という感情になるのではないでしょうか。
また、どうしても自分が大切にしたい思いや夢に破れたりすることもとても辛く悔しいことです。
つまり、自分は「これがしたいんだ!」とか「これが大切なんだ!」という気持ちが破れたりうまくいかなかったりすると悔しく感じるのです。
自分の思いが破れてしまうからこそ辛く悔しくなるのです。
悔しさをバネにするとはどういう意味?

では、『悔しさをバネにしよう!』という言葉にはどのような意味が込められているのでしょうか。
言葉の意味を取り違えると永遠に満たされることのない劣等感を満たすための人生になってしまいかねないので、適切に考えておきましょう。
悔しさをバネにするというのは『悔しいと感じる部分に自分のこだわりがあり、それを見つけて大切にしよう』ということなのではないでしょうか。
上記でも触れましたが、悔しいと感じるのは自分の行動や目標に対して自分なりの信念やアイデンティーがあってそれを否定されたと感じるからであり、
悔しさを感じたなら自分のアイデンティーや信念に気づけるチャンスとも捉えられるのです。
『悔しさ』に感謝です。
悔しさには、自分のこだわりや好きなもの、やりたいことへの思いが溢れている部分もあるのです。
悔しさをバネにするにはどうしたら良いのだろう?

では具体的に、悔しさをバネにするにはどうすれば良いのかをみていきましょう。
悔しさを目標に置き換えよう
悔しいという気持ちを持つのは、自分にとってどうしても成し遂げたいことがあるから。
成し遂げたいことややりたいことがなければそもそも失敗も成功もありませんし、そこに悔しいという気持ちも生まれるころはありません。
挑戦して、それでもうまくいかなかったりするから悔しいのです。
しかし、その気持ちを『目標』として捉えましょう。
悔しいという気持ちは自分が成し遂げたいこと、たどり着きたい場所への立派な指針となってくれます。
やりたいことがない、と感じているときなどは、『あれができなくて悔しいな』『悔しかったな』という気持ちになったことを目標として取り組めば良いのです。
悔しさを教えてくれたことに感謝しよう

すぐには無理かもしれませんが、『悔しい』と感じる部分には自分なりの信念や考え方が秘められていたということ、それに気づかせてくれたことに感謝してみましょう。
何も悔しさを感じないというのも執着心がなく楽しいかもしれません。
しかし悔しさに気づけたなら、そこに自分の夢や目標が隠されているかもしれないのです。
悔しく感じたときには腹立たしかったり辛かったりするかもしれませんが、それは自分を新たな世界へ踏み出すきっかけ、自分のしたいことをするきっかけとなったと捉えることができるのです。
悔しさを執着心に変えないように
『悔しくて見返してやりたい!』と思うこともあると思います。
特に一方的に夢や目標を否定されたりすればなおさらです。
しかし同時に、その悔しさを執着心に変えてしまわないように気をつけましょう。
執着心を持つということはいつまでたっても渇望感を抱き続けるということです。
目標を達成しようが何をしようが満たされることが無いのであれば悔しさをバネにしても辛さが募ってしまうばかりです。
一度目標を達成して満たされたように感じても、執着心を埋めるためにいつまでも走り続けることになります。
執着心を持つよりも、できるだけ悔しいと感じたところに目標があり、それを達成しよう、という気持ちでいるように心がけてみましょう。
まとめ:悔しさをポジティブに使っていこう

悔しいという気持ちには、自分の劣等感や大切にしたい信念が隠されているものです。
悔しいという気持ちを恥じることもあるかもしれませんが、同じくらい大切にしてみましょう。
そこには自分の思いが眠っているからです。
その信念を大切にして目標に向かっていくことこそが、『悔しさをバネにする』ということ。
悔しさを晴らす執着心のために自分の人生を使う必要などないのです。
執着心はおろしていきましょう。
悔しさに気づかせてくれたことに感謝して、目標の達成に気持ちを向けていきましょう(*^^*)
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